暗い台の上に置いた上の歯列の模型(CG)。左半分は 3D スキャンのデータの網目、右半分は透明なマウスピースを被せた歯と歯ぐきで、中央でなめらかにつながっている
得意とする治療 一

マウスピース矯正

Clear Aligner

透明なマウスピースで、
目立たずに歯列を整える

薄く透明なマウスピースを定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。食事と歯磨きのときは外せるため衛生管理がしやすく、見た目への影響もほとんどありません。

一

マウスピース矯正とは何か

透明な医療用プラスチックでつくられた、患者さま専用のマウスピース(アライナー)を使う矯正方法です。1997 年にアメリカで開発されたインビザラインが代表で、現在は世界 100 ヵ国以上で使われ、メーカー公表で累計 2,200 万人以上の治療実績があります。
当院が採用しているのもこのインビザラインです。

3D 口腔内スキャナーで現在の歯ならびをデジタル化し、そこから理想的な歯ならびを設計します。その設計から逆算したマウスピースを順番に装着していきます。

上の歯列の透明なマウスピースを、白い背景で斜め上から写した写真
二

ワイヤー矯正との違い

マウスピース矯正ワイヤー矯正
見た目ほぼ目立たない装置が見える
痛み・違和感少なめ(交換時に圧迫感)調整直後は強い痛み
食事外して、ふだん通り固いものに制限
歯磨き外して、ふだん通り装置まわりが磨きにくい
装着時間1 日 20–22 時間常時
治療期間6 ヶ月〜2 年1.5〜3 年
費用の目安40–90 万円70–150 万円

表一ワイヤー矯正との違い
(治療期間は、装置の種類より症例の複雑さで大きく変わります)

医療費控除について

歯科医師が不正咬合(歯並びや噛み合わせの異常)と診断し、その治療として行う矯正は、医療費控除の対象です。成長期のお子さまに限らず、噛み合わせなど機能の改善を目的とする大人の方の矯正も対象で、マウスピース矯正かワイヤー矯正かによる違いもありません。見た目を整えることだけが目的の矯正は対象になりません。

「目立たない」「外せる」が最大の利点ですが、装着時間を守れないと治療が進まない、という前提があります。1 日 14〜15 時間しか装着できないような場合は、ワイヤー矯正のほうが結果的に良いこともあります。

ふたを開けた黒い丸いマウスピースのケース。中の青いトレーに、上下の透明なマウスピースが入っている
三

非適応症例

重度の骨格性不正

上下の顎の骨格そのものに大きなズレがある場合は、外科矯正が必要となります。

装着時間を守れない方

1 日 20 時間未満の装着では、計画どおりに動きません。お仕事や生活スタイルの上で難しい方には、そうお伝えします。

重度の歯周病

歯周組織が不安定な状態での矯正は、骨吸収のリスクを上げます。歯周治療を終えてから検討します。

四

治療の流れ

無料カウンセリング

お口の中の診査と、お困りごとのヒアリング。

治療計画作成

3D シミュレーションのご提示

完成形の歯列を動画でご確認いただき、治療計画書をご説明します。

マウスピースの発注と装着開始

継続

交換と通院

通院頻度は 4〜8 週ごとです。

歯の移動の完了・最終チェック

以後

保定

リテーナーを装着します。保定に終わりはなく、少なくとも最初の数年は集中的に経過観察します。

治療期間は症例によって大きく異なります。軽度のものは 3 ヶ月程度で終わりますが、複雑なものは 2 年ほどかかる場合もあります。おおよその期間は初診時にお伝えできますが、正確な期間は 3D シミュレーションのご提示の際にお伝えします。

鏡の前で、透明なマウスピースを指先に持ち、笑顔を見せる女性の写真
五

よくあるご質問

問

痛みは、ありますか

答

新しいマウスピースに交換した直後の 2〜3 日は、人によっては圧迫感や鈍い痛みが出る場合があります。ただし、ワイヤー矯正のような強い痛みが出ることはほぼありません。もし圧迫感や鈍い痛みが出た場合でも、鎮痛剤などで十分に対応できる範囲です。

問

何枚くらいのマウスピースを使いますか

答

症例により 30〜80 枚ほどです。軽度なら 30 枚以下、複雑な全顎の症例では 80 枚を超えることもあります。1 枚ずつの使用期間も症例によりさまざまですが、4 日〜2 週間程度の幅で、平均的には 1 週間程度の設計が多いです。

問

子どもでも、治療できますか

答

永久歯が生えそろった 12〜13 歳以降が、一般的な開始時期です。それ以前の時期は、別の矯正装置が向くこともあります。

問

装着したまま、食事はできますか

答

外して食事してください。装着したまま食べると、マウスピースが壊れたり、食べかすが挟まって虫歯のリスクが上がったりします。水は、装着したままで大丈夫です。

問

装着をサボってしまったら、どうなりますか

答

数日ほどなら、いまのマウスピースを長めに装着して追いつかせます。長期の中断や、計画から大きく外れた場合は、再度スキャンしてマウスピースをつくり直す必要があります。

問

抜歯は、必要ですか

答

軽度〜中等度の場合は不要なことがほとんどですが、重度の場合は抜歯をおすすめする場合もあります。抜歯を希望されない場合は、抜歯なしでどの程度まで動かせるかをお伝えし、その計画で進めることもできます。

問

治療後に、後戻りすることはありますか

答

あります。これはマウスピースに限らず、すべての矯正治療に共通します。リテーナーの装着を続けていただくことが、後戻り防止の最大の対策です。

まずは、ご相談から

「自分にこの治療が向いているのか」「ほかの選択肢はないのか」もふくめて、お話しします。

0595-21-0516

月〜土 9:00–13:00 / 15:00–19:00 日祝 休診

マウスピース型矯正装置について

当院で使うマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない矯正歯科装置です。(患者さんごとに作るマウスピース型矯正装置で、薬機法の承認を受けたものは、国内にはありません。2026 年時点)